補修屋ゆずくんの補修日記
新築住宅や新築マンション、リフォーム現場などのフローリングや建具などにうっかり付けてしまった、青ざめること以外為す術もない傷を自慢の腕前?と特殊技術によって新品の状態に戻す、それが補修屋の仕事だっ!
ビフォーアフター 前編
先日、依頼者で補修マニアの監督さん(この人はハードワックスと電気コテを自前でそろえている。たまに自分で自分の現場の補修をしては悦に入っているらしい。でも補修痕の再補修は料金二倍と言ってあるのでその仕上がりに関してはいまだ未確認)と現場で話しをしていてたまたまこのブログの話題になりました。

監 「最近エグいビフォーアフターやってないじゃん。結構好きだったのに」
ゆ 「じゃあ一丁この現場でいってみますか!ネタに丁度いいエグい傷がありましたよ!」
監 「そ、それはやめて……」

ブログには独立してから一度もビフォーアフターの写真は載せていないし今後も載せるつもりはありません。

それは、「ゆずくんに頼めばどんな傷でも最善の方法で補修をしてくれると思うし、あの人が仕上がりの限界と言ったら例え他のどの補修屋に頼んでもそれ以上には仕上がらないんだから」
ってスタンスで仕事をしているからことさらビフォーアフターの写真で依頼者さんを煽る必要なんてないんです。

でも実際はそう言われるような仕事が出来る補修屋になりたい、ってスタンスかな。

宣伝の為のビフォーアフターが悪いと言っているわけではありません。
補修を依頼したことのないお客さんにはビジュアル的に参考にしてもらえるので営業ツールとしても親切だと思います。
私の仕事用のホームページの方にはいずれポピュラーなビフォーアフターの写真くらい載せるつもりでいます。
ビフォーアフターの写真は華があるからね。




補修技術に関しては十人十色。
見た目は綺麗になっていても選んだ材料や作業方法によってその耐久性に大きな違いが出るものです。
傷の下地処理、選んだ充填材の種類、選んだ塗料、選んだスプレー、選んだワックス、作業にかけることの出来る時間の問題、更に補修に対する研究熱心度(補修マニアック度)等違いの出る要素は山のようにあります。

それでも、どんなに材料を吟味しても補修技術を高めても工場出荷時と同じような耐久性を持たせた補修は難しいです。

これらは依頼者さんの要望や意見、希望と照らし合わせて作業手順や使う補修材、かかる時間等の違いを説明して作業する(場合によっては作業しない)必要のあることばかりなのです。

例えを出してみましょうか?
よくあるのがマンション現場でキッチンカウンターの上や角部屋の角腰窓枠のL型枠のジョイント、大きい掃き出し窓の上下横枠のジョイントに関してです。
一本物がないので現場で切ってサイズを合わせて施工してあるだけです。
もちろん断面同士接着剤で貼り合わせてある訳でもありません。
ただ合わせて施工してあるだけです。

そんな訳で当然ジョイント部にズレや隙間が発生します。
でも見栄えが悪いのでこれを一本物の様に補修で何とかして欲しい、って依頼が結構あるんです。
隙間をプレーンステックで埋めズレをコテで平らっぽくならして白スプレーでOKですか?
仕上がったばかりを写真に撮ってアフター写真です、でOKですか?
とりあえず今は綺麗に仕上がっていますけどね…
1年後のアフター写真も見せてもらいたいものですwww

にもかかわらず一方的な補修直後の写真だけで、

ワテに依頼しなはれ。ワテに頼めばこのビフォーアフターのアフター写真のごとく何でも補修で新品に戻しますねん、こない難しいジョイント補修が出来るのは業界広しといえどワテだけでっせ。この部材をここまで直すのは他の業者ハンではムリでっせ。どうでっしゃろ。
(補修屋のブログにこんな鼻高々なニュアンスの説明文を載せたビフォーアフターが実際にあるんです!)

的な、宣伝用にアップした人の自己顕示欲の強い人間性の側面を見てしまい嫌悪感を覚えるからです。

お前のブログ掘っていったらビフォーアフターの写真だらけじゃん。よくもまぁここまで言ったもんだ。

そう思われるでしょう。
確かにビフォーアフターの写真だらけにした時期がありました。
それには考えがあったからです。





当時私は補修会社の社員でした。
随時入ってくるアルバイトの技術指導員として、社員は常に何人かのバイトを抱えていました。

ですが私はこの事で解決の糸口さえ見つけられない大きな悩みをも抱えていたのです。

〈続く〉
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