補修屋ゆずくんの補修日記
新築住宅や新築マンション、リフォーム現場などのフローリングや建具などにうっかり付けてしまった、青ざめること以外為す術もない傷を自慢の腕前?と特殊技術によって新品の状態に戻す、それが補修屋の仕事だっ!
ビフォーアフター 中編
バイト君(さん)はアルバイト情報誌を見て会社に入ってくるのですが、正直なところ日給の高さに釣られて入ってくるためなのか仕事内容はほとんど知りません。

ゆ 私があなたを担当する指導員のゆずくんです。ところでウチの会社ってどんな仕事するのか知ってる?
バ アルバイト情報誌には家具の修理とかリペア職人とか書いてありましたよ
ゆ 面接の時、具体的にどんな仕事するのか聞いた?
バ いや、別に…
ゆ …

それでも入った後仕事に興味を持って補修職人を目指してくれればいいんです。
その方向に持っていくのが私の仕事でもあるのですから。

でも新人さんは人工稼ぎのためすぐにマンション現場に投入されます。
なにも出来ないので(当たり前)ボンドコークを持たされ来る日も来る日も隙間埋めに明け暮れます。

その内隙間埋めに嫌気がさして辞めていってしまいます。
補修の仕事ってボンドコークで隙間を埋めることだったんですね、って言葉を残して。

そうなる前に彼らに補修の本当のおもしろさを教えなくてはなりません。
いろいろな部材に付いたこんな傷、あんな傷がここまで直る、ってことを教えて
「スゲェ!オレもいつかはここまで直せる補修職人になりたい!なってやるぞ!」
ってモチベーションを与えてやらなければ来る日も来る日も続く隙間埋め地獄には耐えられません。

モチベーションを持って就業後に練習を重ねれば補修技術は上達しますし、上達すれば会社もそれ相応の現場をあてがってくれるようになります。
そうなるまでが大変なんです。

就業後に会社の作業場で新人さんに補修の指導をするんですが、指導も練習も任意ですので残業手当は出ません。

でも高価な補修材料を練習用に自由に使っていいし、作業場に何時間籠もって練習しててもいいのでモチベーションの高い人や早く家に帰りたくない人?には絶好の場です。

私が新人の時はたま〜に休みの日に来ては一日中練習していました。
平日は早く帰りたいからね。

ですからまず最初にいろいろな部材に付いたこんな傷、あんな傷がここまで直る、補修屋の仕事はこうなんだ、って補修屋の仕事の全体像を新人さんに教える必要があるんです。
でなきゃ賃金も出ないのに遅くまで練習してみよう、って気にもなってくれません。

どうすればいいか?

現場のゴミ箱からいろいろな建築廃材を拾ってきては補修の現物サンプルを作って新人さんに見せることを考えました。
でも都合良く気に入った部材の廃材が手にはいるわけではなく、会社に帰ってからは新人さんの指導もあるし、サンプル作りも負担でした。

そうだ!現場で撮った補修写真の内、気に入ったのをピックアップしてビフォーアフターに編集し新人用サンプルにすればいいじゃん。

そう考えました。
毎日現場に行くのでビフォーアフターのサンプル写真はすぐに集まりました。
一石二鳥ですね。

じゃあ集まったこの写真をどんな形で新人さん用に資料化するのか?
で困りました。

写真屋でデジカメプリントしてもらってクリアーファイルに整理して、って考えましたが個人的に費用がかかるのでボツ。
手間のかかることは好きでもお金のかかることは大の苦手です。

また写真と共に新人さんの興味を引くような補修コメントも入れたい。

タダで出来るいい方法はないかなぁ〜
と考えていたときにピンときたのが当時流行かけていたブログだったんです。

(続く)